哀愁ある雰囲気に涙

私はそうそう泣かない人間だと思っていたのですが、分からないものですねぇ、涙のスイッチというものは。ついこの間、予想だにしない場面で急に泣き出してしまいました。

深夜の仕事帰り、牛丼屋さんに行ったときのことです。

私は牛丼の大盛と生卵、味噌汁とお新香を注文し、運ばれてくるまで暇つぶしに店内を見渡して観察しはじめました。

深夜帯にもかかわらず、お客さんはそこそこ入っていました。数えてみると6人。私を含めると7人。この時間にしては入っているほうでしょう。

運送業を営んでいると思われる渋いおじさんが3人。話しているので知り合いでしょう。外にもトラックが3台並んでいました。それから、私と同い年くらいの男性サラリーマンが1人と、大学生くらいの若い眼鏡をかけた男性。最後は私のカウンター席の右斜め前に座っているおじいちゃん。

「全員男性とは、いかにも牛丼屋さんらしい雰囲気だなぁ」私はそう思い、にやりとしました。最近の牛丼屋さんは家族連れが多く目立つようになりましたが、やっぱりこのような男くさい雰囲気が牛丼屋さんです。

そんなことを考えているうちに、私の前に注文を済ませていた右斜め前のおじいさんの元に牛丼の並と味噌汁、納豆が運ばれてきました。

おじいさんは味噌汁を一口すすると「美味しい」という感じで2、3回小さくうなずきました。

次に納豆に手を伸ばして蓋を開け、醤油の袋を破ろうとしました。ところがなかなか袋が破けずに、おじいさんは苦労しています。

そしておじいさんが袋を破こうと力をさらに加えた瞬間、醤油の袋が勢いよく破れてしまい、あたりとおじいさんの顔に醤油が飛散ってしまいました。

醤油が目に入ってしまったようで、おじいさんは持っていたハンカチで顔を多い、目をこすっていました……

この一部始終を見ていた私は、一気に胸と目頭が熱くなってしまい、涙がこぼれそうになってしまいました。おじいさんがあまりにも不憫で不憫で。

店員さんが私のところに牛丼を運んできた時は丁度私の涙の堤防が決壊寸前。「何で泣いてるんだろう」と思われてしまったことでしょう。

「うわー、恥ずかしいわぁ」と思いつつ、ちらりとおじいさんの方を見たら、おじいさんは持っていたハンカチでテーブルに飛散した醤油を拭き取っていました。店員さんに迷惑をかけないためでしょう。これが私の感情に止めを刺しました。涙の堤防決壊です。

面白いものを見たなぁ~という感想で終えられそうな話でもあるのですが、深夜でおじいさんが1人で牛丼。そして失敗。これらが合わさってものすごい哀愁を醸し出していたのです。

こういう哀愁ある場面って、感情にぐってくるんですね。

美容院に行ったのは

夫に「お前、美容院とか行かないの?」と聞かれました。え?なんで?と聞くと、「いや、いっつも朝髪の毛ボサボサだし、ちょっとそろえてもらってこいよ」だそうです。

さすがに「あんたの稼ぎがもうちょっとあればねえ・・」とは冗談でもいえませんでしたが(笑)そうなんです。気づいたら8ヶ月、美容院に行っていませんでした。

前髪だけ切ってもらうために1000円カットに行ったくらいです。

ちょうど髪の毛を伸ばしていたので、せめて肩を超えるまでは伸ばし続けようと思い、一回もいかず。髪の毛が伸びるのがとても遅いので、揃えられるだけでも大変なのです。

ちょっと揃えておきますねーと言って切ってくれるのはいいんですが、1センチくらいは切られますよね。こちとら1センチ伸びるのに2ヶ月かかるんです。

自分でも嫌になるほど遅いので、美容院にはいかずに伸ばすことにしているのです。

もちろん揃えたほうがいいのはわかっていますし、美容院に行きたい気持ちはあります。ただ、ようやくピン止めなしで結べるようになったのに今切られてはまた2ヶ月です。

もう少しだけ待つよ、と夫には言っていますが、恐らく1年間ご無沙汰ということになるのではと思っています。一度カットにいって5千円というのも厳しいです。

クセ毛がひどいので、下手くそな美容師さんに当たってしまうと大惨事になってしまいます。

しかし先日、美容院の前を通ったときに「夏場はやっぱりこれ!縮毛矯正!」という看板がかけられていました。なるほど。その手を忘れていたなあと思いました。

高校生のとき一度試して、楠田枝里子さんのような髪型になったことがあり、トラウマになっていました。もう絶対にやらないと決めていたのですが・・・。

私が失敗した美容院の美容師さんは恐らく何も考えず、「高校生だからまっすぐに伸ばしておけばいいだろう」という人だったのです。

縮毛矯正も、程度があるようですね。自分で「こんな感じに留めておいてください」とお願いすれば、まっすぐ過ぎることなく自然に収められるといっていました。

なるほど、それなら縮毛矯正という手段もありですね。毎年夏は悩んでいるので、今年はちょっと挑戦してみようかな・・・おっと1万円以上するのか!

ここはまた、財布と相談です。暑い夏なのに、ふところはいつでも寒いのでありました。